マザーテレサになりたかった

愛と性欲を整理するためのブログ

白百合の花が咲いたら

今日は少し、自分の恋や愛の話をしようかと思います。

 

すきなひとがよくお花に見えるんです。

こんなことを言うとロマンチストすぎる現実を見ない逃避家に思われるので、誰にも言ったことはないのですが。

肉厚で鮮やかな花びら、凛としてみずみずしい茎と葉、はらはらと簡単に落ちてしまうのに、生命のもとになる花粉の儚さ。

そんなものを、すきなひとの中に見るのです。表情や、その日の健康や、体つきから生み出されるしぐさに。

繊細だったり大胆だったりしてぱあっとひらく。

 

一年以上に渡った就活が終わった瞬間、彼の家に向かいました。

ずうっと自分を否定され続けて、やっと期待してくれる人が見つかった。その間支えてくれていたから、誰よりもいちばんに伝えたくて、連絡もせず、いるかどうかわからないのにいちかばちか、ノックをしたら眠そうに迷惑顔の彼が出てきて、決まったよって言ったらね、


そのときの彼が、あまりに優しく、大きく、奥から深く、笑ったんです。おめでとうって。

 

大きい笑顔ってわかりますか。
空気を巻き込んで色づけたり硬さを変えるんですよ。

そこにあった空気がいっきにやわらかくなって、美しくなって。

 

白百合に見えた。色白の肌をしているのもそうだけど、息苦しいくらい強く抱きしめてくれて、そのときの肩や腕の大きさが、白百合の花の大きさと重なったんだと思います。

 

それから私たちは二人とも渋谷で、歩いて7分の距離で仕事をしています。

ものすごくハードな仕事なんだけど、あのビルに彼がいるんだな!って思うと背筋が伸びる。

花ってすごいよね。ときめかせるし、手をかけたいし、安堵させるし、元気をくれる。

 

昔はそんな花に対して臆病でね、水をやることも、肥料を与えることも、切って殺してしまうこともできなかった。

けれど今は、放っといたって美しい花の美しさを、疑問を持たないまま正直に受け入れることができるんです。


美しさと付き合うのは難しいの。嫉妬してしまったり必要以上に羨望するとこちらとあちらのバランスが崩れるから。

 

そのままできれいな白百合の花が咲いたら、それはいともたやすく、世界を救うんですよね。

 

それって本当にすごい才能だと思います。

 

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