マザーテレサになりたかった

愛と性欲を整理するためのブログ

一年前に就活で落ち続けた結果

スペック。
2015卒。女。四大。東京。容姿は並以下と思われる。
学歴はまあまあ(有名国立中→高偏差私立高→有名私大芸術系)
就活では50ほど落ち続ける。
 
 

とある会社のことを考えていた。新卒で入社した会社の外部研修にて、一緒にチームを組んだ会社だ。そこで私は一人の男を好きになった。と書くと語弊を招く。恋愛感情として好きになったのではない。人として憧れたのだ。彼はビジネスマンとして、社会人として、いやひとりの人間として、圧倒的に新人のくせに既に素晴らしかった。素直さと、ガッツと、ハートを持ち合わせ、イケメンなうえに嫌味がない。結果を出すことにこだわりを持つことができ、それに向けての研鑚を惜しまない。今っぽい渡りの良さがあるのに、古き良き日本人らしい謙虚で真面目なところもある。一瞬で憧れた。彼のような人間になりたいと思った。その会社は聞いたことのない中小企業だったから、会社には失礼だが、なんでこの人こんなところにいるんだろう?と疑問に思った。

 
その研修は、チームビルディングの研修だった。会社ごとがチームとなり、様々なイベントをこなし、チームどうしで一番を目指して競う。彼の会社は参加人数が多く、2チームに分かれた。その、彼がいない方のチームに私は配属された。(私の会社は私一人参加だったのだ)彼も私もチームリーダーとなった。ライバルである。
イベントごとに点数が定められていて、加点や減点をされていく。彼のチームはずっと一位だった。ああ彼には勝てないだろうと諦めていた。
というか勝つつもりもなかった。その研修はそれはそれは素晴らしいもので、「本気で頑張る」ことをやらされる、やらせてくれる場所だった。常に千本ノック。「一位になるという結果を出すのが仕事」「君たちは仕事でここに来ている。給料が支払われているのだから仕事をしろ」「本気になれないのは病気」そう、研修監督が叱咤する言葉で、努力することが苦手な自分を変えたかっただけで、一位になるこだわりを持てなかった。この研修にお金を出してくれる自分の会社のために頑張ろうなんてちっとも本気で思えなかった。でも彼は違った。もう一位なのに、努力し続けていた。
 
彼のいない方のチームになった私のチームメイトたちも、あいつは凄い、と言っていた。あっちのグループは優秀なほう。俺たちはダメなほう、敢えてそういうふうに分けられてて、悔しかったら結果出せって言われてる。それを聞いて、なんと恐ろしい会社なんだと思った。じゃあその悔しさを借りて、私も彼のレベルまで近づくために、頑張ってみよう。努力できない自分を変えたいし、研修監督めっちゃタイプで褒められるとドーパミン出るし。そんなふうに半分下心でやったら、参加人数ウン十人の中で、私はナンバーワンの評価を得てしまった。チームの順位以外に個々人の評価がつけられ、本人たちには知らされず、会社のほうに報告が行くようになっており、研修に参加していない同期からのLINEで知った。嬉しい、なんて感情より、意味がわからなかった。私より彼のほうが何倍も素晴らしい。そのうえ何倍も頑張ってる。なのに、私たち新卒を評価する側の人達は、私のほうが仕事ができると評価した。
 
私の就活は、人にはとても話せないものだった。50以上落ち続け、惨めに泣いてばかりいた。学歴は悪くない、バイトや部活経験も誇りを持って話せるものなのに、なぜ落ちるかわからず、わからないまま拾ってくれたのは最後の一社。内定が出たのは3月の18日。4月1日入社でだよ。そんなんでも、なんとなくでも、頑張ってみたいと思って頑張れば、評価はもらえることがわかった。ナンバーワンになり、他の会社の先輩たちに、ファンだよ、うちに欲しいよ、なんて言われまくったよ。
彼のことをなんとなく思い出して彼の会社のFacebookを見てみたら、2015卒の実績ナンバーワンは、私のチームにいた、ぶっちゃけうだつの上がらない子だったよ。
 
研修が終わって、皆、会社で頑張ろうという顔をしていた。私は、会社で頑張ろうという気持ちと、本当にこの会社にいるべきなのか?という疑問がフィフティーフィフティーで、研修を経たからこそ、本気で自分や会社のことを考えることができた結果、かなり速い判断で退職をし、今は子持ちの主婦になっている。
 
仕事をしてみて、退職をして、出産をした今、やっとなぜ落ち続けたのかわかる。そしてなぜ最後の一社が採用してくれたのかもわかる。人からアドバイスをもらっても全く見えなかったものが見えている。それを使って私はまた社会で活きたい。
 
あの研修から一年以上経って、切磋琢磨した仲間たちは、先輩になっていた。少し恥ずかしそうで、でも誇らしい顔をしながら。
彼らを羨ましいと思う。私はその道から降りたから。
 
でも私は、妻と母になるという夢を叶えた。そして今は、新しい夢があり、それを仕事にできるように勉強を始めた。
そのことについてと、なぜ就活に落ちるのか、それはまた書きたいと思う。